マイスターネット

「眠れる知財」を掘り起こすNPO法人

第50回講演会報告event_64_01

 NGO活動の紹介

  -その意義と課題-


開催: 2010年9月25日 16:00~18:00
講師: 馬場 秀雄

 

私達のマイスターネットは、NPO(Non-profit Organization)法人だが、今回の講演は、「NGO(Non-governmental Organization)活動の紹介」と題され、NGOとは何か(NPOとの違い)、その発展経緯や具体的な活動事例、その意義と課題等について語られた。講師の国内外に渡る豊富な経験に基づく説明によって分かりやすく解説され理解が深められた。

  NGOはキリスト教会や関連団体の慈善・救済活動、赤十字の活動が始まりとされるが、英国では1942年設立されたOxfam( Oxford Committee for Famine Relief)により難民救済、救援活動が行われ、1950年代後半頃には発展途上国への海外協力活動へと発展してきている。現在世界には4, 5000以上のNGOがある、とのことだ。 英国発のNGOとしては多数あるが、女性問題に力を入れているOne World Action や アフリカ西海岸の医療情報を伝えるTropical Health &Education Trust 等が知られている。

我が国では戦前からNGO活動が行われてきたが、1979年のインドシナ難民大量流出を契機に多くの団体が設立された。1980年代後半には、JANIC(Japan NGO Center for International Cooperation)や環境NGO等が発足した。日本では海外の支援活動をするNPOがNGO活動であると理解されているが、近年は国内外区別無く活動をする団体も増えてきているらしい。NPO,NGO、どちらも政府からも企業からも独立した市民団体という点では立場を同じくしている。

NGO活動の特徴的な項目は、Advocacy(支援活動)、Fundraising(基金調達)、Partner Capacity Building(相手の能力強化)、Strategic Relation (戦略的連携)、Coalition & Networking(提携&組織網)、Assessment(評価)、Volunteering(奉仕活動)、NPO(Non Profit)である。活動の中心組織(Donor),活動の実行者(Implementer), 共同出資者(Partner)、裨益者(Beneficiary),それらが相互に上手く連携して初めて活動が円滑に推進されるのであろう。

  NGO活動は、量的活動から質的社会開発へと変遷している。すなわち、「物質的に投下したものが、その国、地域の血となり肉となっているか」という評価(Assessment)が重要である。例えば遠隔医療を通信で結ぶ計画を実行する場合、物を入れて動かすことだけでなく、そのシステムによって具体的な数値がどのように変化したか、その地域の医療の質がどのように良くなったか検証される必要がある。あるプロジェクトを行う場合、論理的構想(logical framework)が必要である。例えばある地域で水不足のため子供の死亡率が高いので井戸を掘って減らそうとする最終的目標(Goal)を立て、何年までに子供の死亡率を何%減らすかという目標値(Purpose)を設定する。具体的数値によって掘るべき井戸の数も分かるし、目標を設定すれば生じた成果(Outcomes/Results)によって、実際に出来たかどうかも分かるからだ。日本のODA評価は基本的にこの手法で行われている、との事である。

 講師が活動されているNGOはBHN(Basic Human Needs)テレコム支援協議会で、1992年に設立され現在会員数561人、67法人が参加している。設立以来、チェルノブイリ原発事故対策支援としてマイクロウエーブの施設建設、ラオスの医療機関を結ぶ無線ネットワーク、アフガニスタンのNGOに無線機の設置、その他タイ、スリランカ、ウガンダ、そして最近では大地震に襲われたハイチにFMラジオ局を設置する等、地域社会、医療機関、自然災害被災者、政治難民、通信事業技術者の支援等、枚挙の暇が無いほど国内外の多岐に亘る活動が継続されている。NGO活動の課題は導入した機器が故障した場合も現地の人々によって修理、維持されること(Sustainability),維持を継続するための人材育成(Capacity Building),組織の中のスタッフの育成(Organization Development)であるとのこと。最後に日本のNGO活動の課題としては、組織の規模、資金調達、人材確保があり、更に活動が発展するには欧米諸国のように税金面での優遇措置が求められる、との提言に同感した。今回の講演によって、多くの物流や資金投入だけではなく、確かな技術力やネットワーク作りで、世界に貢献して行くのは重要なことと実感した。

 

    講演会レジメ

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News Letter

文教大学講演会

NPOマイスターネットでは、大学とのコラボを目指していますが、過日、文教大学からリーダーシップに関する講演依頼がありましたので、下記の通り、同大学の情報学部の大学生を相手に講演しました。

 

テーマ:ソーシャル・マーケティング、大学から社会へ
~問われるリーダーシップとは~

日時:平成24年12月10日(月)13:20-14:50

場所:文教大学湘南校舎(茅ヶ崎)

レジメ:こちらです

 

講演後、何人かの学生から活発な質問があり、学生の関心の高さを実感しました。

今後も、このような大学とのコラボの機会を設けていきたいと思います。

講演会「リーダーシップ入門」

本NPO理事長の橋本氏が精力的に講演会を行っている。

去る11月18日にイーテクノ株式会社で企業向けリーダーシップ講演会を行い、コミュニケーションの重要性とリーダーシップのあり方について説いた。

講演内容はこちらです。

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講演会 「創造的な生き方の発見」

本NPO理事長の橋本氏が、7月29日に京橋会館で開かれた講演会で、「創造的な生き方の発見」という講演を行った。

「人間は本来80歳~90歳まで創造的な仕事をできるが、日本では制度がそれを阻んでいる。皆、それぞれテーマを見つけて頑張ろう」という主旨の講演でした。

講演内容はこちらです。news_4_1

マイスターネット5周年記念集を発行

マイスターネット設立から昨年末で5年を経過したのを記念して、その間の活動をまとめた「マイスターネット5年間の歩み」というパンフレットが5月に作成された。

 講演やワークショップなど60回を越す活動が題目と簡単な内容で紹介され、何枚かの写真で、雰囲気もうかがうことができる。

  

インドネシアから  頑張れえええええ 日本!

アイコア社の日本語指導をした時のフェルディカさんから東日本大震災の復興激励のメールが、3月末に届きました。

私はインドネシア語の勉強をお休みしていますが、「楽しいインドネシア語」の講座の皆さんに資料としてお渡しました。そしたら石橋さんが訳をしてくれたので、一緒にご紹介します。

インドネシア人の優しさ、彼の真摯な気持ちが伝わってきますね。                         (赤井記) 

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