第103回講演会
蟻の一穴
― Think global, Act local ―
開催: 2015年3月21日 15:00~18:00
講師: 橋本 壽之

背景: 「現在社会の抱える諸問題に対して会員の意識調査」の実施結果を踏まえ、10周年を迎えるNPOマイスタ-ネットの今後の活動の在り方について検討する。
(1) 当NPO設立の主旨は「各専門分野において、卓越した経験を有する会員の見識を生かして、社会に貢献する」ことにある。
(2) 「現在の社会に対する問題意識」の調査結果を分類すると次に大別される。
A. 人生・生き方 B. 正しい考え方
C. 国・社会のあり方 D. 国際社会との関わり
(3) 本調査結果への対応のKey Wordは「つなぐ」である
*ドラッカーによると「企業の目的は一つしかない。 消費者を創ること、即ち、(潜在)生産者と(潜在)消費者を「つなぐ」ことである」
➡ 実際の活動に際しては:
- 自力で全てをやろうとしない
- ネット、書籍など既存資源の活用
- 必要とする人への紹介
- 不足を自ら考え補足する
(4) 高齢化を考慮して、「痴呆化を遅らせる効果」には・・・
- ホーム(得意分野)だけでなく、アウェイ(未経験分野)へ挑戦
- インプット学習(知識習得の楽しみ)よりもアウトプット学習(創造する楽しみ)に挑戦
- 一人でやるよりもチームで共通テーマを話し合うコミュニケーションが重要
分類別に考察を加えると・・・・
A. 「人生・生き方」については・・・
- 成熟社会の価値観・・・幸せとは? 生きる目的は?
- 健康=健康寿命とは?・・・剣玉、お手玉などの伝統的遊戯による健康法
- 人生の生甲斐・・・社会人教育(2014/2から実施中)や社会貢献
B.「正しい考え方」については・・・
- 論理的思考・・・誤謬(誤り)を現象や動機から分類する
ディベートの功罪、 「和論」という考え方 - 非論理的思考(例えば、宗教、神話、伝統、気、情緒)も含む
- 歴史の検証と理解・・・何が正しくて、何が誤っていたのか?
C.「国・社会の在り方」・・・その1
- 個人と社会の在り方・・・国民と国家の役わり、格差、共助、平和などについても検証
- 地方の活性化は?
- 伝統や文化の学習と発信は?
- 産業の方向性(食糧、エネルギー、環境、安全など)
- 若者の教育(例:小学生向けプログラミング)、雇用創出へヒント
D.「国・社会の在り方」・・・その2
- 環境・・・自然の大切さ、放射能廃棄物の処理など
- 少子高齢化・・・移民をどう考えるか?
- 国際貢献の在り方・・・難民救済、医療支援など
E.「国際社会との関わり」について・・・
- 外交について・・・「ネガティブキャンペーン」から「ポジティブキャンペーン」へ重点 (相互理解と発信の在り方)
- 国際競争力・・・何に重点指向すべきか
- 環境・・・環境汚染への対応と支援
- 文明の衝突や宗教対立に対する対応は如何にあるべきか?
- グローバル化の促進・・・広い視野に立っての判断の養成
=取組み方は各人各様であるが、取り組む必要がある=
(5) 「今後の進め方」について
- 進め方
1)発表者(会員or 非会員)が、従来通り、自主的に関心(専門)分野を講演する・・・質疑応答 ⇒ HPに掲載する
2)共通テーマを決め、なるべく多くのメンバーにより幅広い視点から発表、討論できるよう努める。⇒ HPに掲載する - 具体的テーマ(案):
●正しい議論の進め方、●幸福とは何か、
●健康寿命、 ●日本のグローバル化 - 発表者は、1)、2)いずれも選択可能とする。
- 来年3月に、10年間の集大成を全員共著で(電子)出版することを目指す。
- 次回:2015年4月18日(土)10:00-13:00、藤沢市民活動推進センター
テーマ:「幸せとは何か?」 発表者:山本利昭氏
6月は同一テーマまたは永田氏を予定
なお、5月16日は、「探求の会」を訪問し、合同主催とする。
“一般参加者のご出席をお待ちします”
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