マイスターネット

「眠れる知財」を掘り起こすNPO法人

 第19回講演会


開催: 2007年9月29日 15:00~18:00
講師: 赤井 喜久枝

今回は、2人の外部参加者(講師の元教え子で現在大学院で心理学を専攻する女子大生とリーダーシップ研修会社の社長)を交えての発表だった。

イスラムは、我々にとってなじみの浅いテーマであるため、それだけ広い関心を呼んだことが伺える。

講師はこれまで、モロッコ、トルコ、マルタ、チュニジア、スペインとイスラム諸国を中心に旅をしてきたが、 先月はインドネシア第2の都市スラバヤとインドネシアのスイスと言われる避暑地Batuを訪ねた。 スラバヤは、マイスターネット会員の会社のリクルート出張への同行であり、Batuは同じく会員宅への招待によるものであった。

講演内容は、講師が長年かけて習得して来たイスラム知識を集大成し、イスラムの国々の横断的な幅広い文化の紹介であった。
トルコやスペインの建築に始まり、インドネシアやトルコの食べ物、料理、モスクでのお祈り、キャンパスルックからインドネシア更紗まで、 多くの写真が紹介され、まさに生活に密着した風土記という感じであった。
また、インドネシアに30余年暮らし現在はBatuと藤沢市を半々に暮らすO氏による、普段は聞くことが出来ない得がたいインドネシアの生の姿の紹介が ところどころで成され花を添えた。以下、質疑応答で交わされた内容を記す。

  • 日本人からすると仏教人口はイスラム教より多いと思いがちだが、実はイスラム教の方が多く12億人もいる。 仏教はヒンズー教よりも少なく第4位であるが、世界的な広がりから3大宗教に挙げられているとのこと。
  • 富める者は、貧しい者を助けなければならない(喜捨)、というイスラムの教えがある。信号待ちの車に寄ってくる人たちに小銭をさりげなく手渡す 運転手が多いのは、この助け合いの精神によるものである。
    また年末には、年一回の山羊(カンビシ)市が開かれ、金持ちが山羊を買って競ってモスクに寄付し、モスクを訪れる全ての人々にこれを平等に分け与えるそうである。
    日本とは比べ物にならないほどの格差社会では、これも社会の重要な調節弁なのかもしれない。
  • イスラム暦は1年が354日のため、イスラム暦の9月に当たるラマダン月は毎年異なり、今年は9月13日から10月12日までである。 日の出から日没までは、厳密にはつばを呑み込むこともできない。朝食は夜明け前までに済ませ、日没後(6:00pm)になると一斉に夕食を食べだす。 断食すると体重は減りそうだが、夜にまとめて沢山食べるのでそうでもない。断食の目的は、「忍耐と連帯」と言われている。<br
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  • 断食が明けるとイスラムのハリラヤが始まり、日本の正月のようにほとんどの人が故郷に帰り家族で祝う。このため使用人を抱える外国人や華僑の金持ちは 料理が作れなくなるので、皆ホテル住まいとなる。この時期はホテルは満室となる。
  • アルカイーダのような原理主義者は、イスラムの教えである「男は髭をはやせ」に反する理髪店や,、「偶像崇拝の禁止」に反する仏像を テロの標的にするそうであるが、一般のイスラム教徒は、非常に穏やかであり、イスラム教の義務もかなりの融通性がある。 例えば断食も、10歳以下は成長期なので対象からはずされる。
  • 女性のスカーフも、顔と手先以外は、他人には見せてはならないことになっているが、実際には国によって大いに異なり、 インドネシアではファッションの一つとも言える状況である。
    またスカーフは女性の自立に反するという人もいるが、逆に自己のアイデンティティとして着用する人もいるし、家族の中でも母親と娘で着用の有無が異なるほどの 自由が認められている。
  • 男性の白い帽子はメッカに巡礼した人の印で、皆から尊敬される。またモスクは男が行くところのように思われるが、女性が行っても差し支えないことになっている。
  • イスラム教では複数人の妻を持つことを許されているが、実際にはほとんどは一夫一妻である。ただ4人の妻を持つ運転手がいたり、 外国人の中にはこれを悪用して現地妻を持ったりする人もいたようである。
    一方インドネシアの華僑はほとんどがクリスチャンで、インドネシア人との結婚はまずないのが現実である。
  • 欧米に留学するアジアの留学生の目標は、祖国に帰国して国の発展に尽くすことであり、勉強の意気込みが日本人とは大分違う。 週間ダイヤモンドで、日本で一番教育熱心な大学としてランクされた慶大SFCでも、インドネシアの大学と比べると差があるそうである。 日本の教育レベルは低下したのか?アジアのレベルが上がってきたのか?



講演会レジメ&nbsp&nbsp&nbsp&nbsp スライド

イスラーム情緒豊かなスライドが満載 新しい参加者も入って和やかに話が弾む 新しい参加者と一緒にパチリ



News Letter

文教大学講演会

NPOマイスターネットでは、大学とのコラボを目指していますが、過日、文教大学からリーダーシップに関する講演依頼がありましたので、下記の通り、同大学の情報学部の大学生を相手に講演しました。

 

テーマ:ソーシャル・マーケティング、大学から社会へ
~問われるリーダーシップとは~

日時:平成24年12月10日(月)13:20-14:50

場所:文教大学湘南校舎(茅ヶ崎)

レジメ:こちらです

 

講演後、何人かの学生から活発な質問があり、学生の関心の高さを実感しました。

今後も、このような大学とのコラボの機会を設けていきたいと思います。

講演会「リーダーシップ入門」

本NPO理事長の橋本氏が精力的に講演会を行っている。

去る11月18日にイーテクノ株式会社で企業向けリーダーシップ講演会を行い、コミュニケーションの重要性とリーダーシップのあり方について説いた。

講演内容はこちらです。

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講演会 「創造的な生き方の発見」

本NPO理事長の橋本氏が、7月29日に京橋会館で開かれた講演会で、「創造的な生き方の発見」という講演を行った。

「人間は本来80歳~90歳まで創造的な仕事をできるが、日本では制度がそれを阻んでいる。皆、それぞれテーマを見つけて頑張ろう」という主旨の講演でした。

講演内容はこちらです。news_4_1

マイスターネット5周年記念集を発行

マイスターネット設立から昨年末で5年を経過したのを記念して、その間の活動をまとめた「マイスターネット5年間の歩み」というパンフレットが5月に作成された。

 講演やワークショップなど60回を越す活動が題目と簡単な内容で紹介され、何枚かの写真で、雰囲気もうかがうことができる。

  

インドネシアから  頑張れえええええ 日本!

アイコア社の日本語指導をした時のフェルディカさんから東日本大震災の復興激励のメールが、3月末に届きました。

私はインドネシア語の勉強をお休みしていますが、「楽しいインドネシア語」の講座の皆さんに資料としてお渡しました。そしたら石橋さんが訳をしてくれたので、一緒にご紹介します。

インドネシア人の優しさ、彼の真摯な気持ちが伝わってきますね。                         (赤井記) 

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