第44回講演会


開催: 2010年3月20日 15:00~17:00
講師: 永田 典子

 




NPOマイスタネットの3月例会は、20日に「ヘンリー6世」と英仏戦争の題で行われた。

「ヘンリー6世」は、我が国では約30年ぶりに上演された芝居で、3部から成り、1部は3時間、計9時間を1日で上演すると言うからすさまじい。

我が国の天皇が1系で脈々と引き継がれてきたのと異なり、イギリス王室の変遷は複雑。アングロサクソン系(828 ~1016)の後、バイキング襲来の影響でデンマーク王家(1016~1042)がイギリス王に即位。次に1066年に英国はノルマンディ公ウイリアム(フランス人)に征服され、当時10万人位のフランス人がイングランドに移り住み、実質全ての統治に関わる部分はフランス人が占めた。フランス語が公用語となり、王は勿論フランス語を話した(ノルマン朝(1066~1154))。ヘンリー6世の祖父のヘンリー4世が英語を話す初めての英国の王であった。
「ヘンリー6世」の登場人物は、イギリス側、フランス側ともほとんどすべてが血縁関係者達で皆身内、それが権力や土地、金を求めて血なまぐさい戦争をする。ルール、法律など無きに等しく、何が正義か分からなかった。唯一言えたことは、「強い者が正義」であった(これは、現代の世界でも通用する)。
この戦争には英仏とも軍資金が必要だった。その金はユダヤが英仏両方に提供し、両方から儲けるというビジネスモデルが存在した(因みに、日露戦争の軍資金は、日本はイギリスのユダヤから、ロシアはフランスのユダヤから調達した)。

英仏はこのような歴史背景があり、犬猿の仲。
ジャンジャック・ルソーは、「シェイクスピアは、でたらめなフィクションばかり書いて、価値がない!」と非難する。ところが、フランスもかなりいい加減、オルレアンのジャンヌダルクも、実際にはオルレアンよりもっと北の出身者だったとか。

イギリス王室とフランス王室のいわば身内の血で血を洗うドタバタ劇。でも、そこに天才シェイクスピアが鋭く人間性の本質を見抜いて、普遍的な文学作品として仕上げ、現代人を酔わせている。あっぱれ、天晴れ!
当日は、インドネシアでも珍しいとされる果物(ブアナダ)の赤と白のお土産(写真参照)があり、皆でご馳走になりました。

 


講演会レジメ

    レジメ

新しい人、久しぶりの人、皆さん熱心に聞きました インドネシアの代表的フルーツ「プアナダ」も戴きました 参加者全員でパチリ