第6回講演会


開催: 2006年7月1日 15:00~18:00
講師: 橋本 壽之

 

 講師の都合により、当初予定の講演を変更して、急遽「リーダーシップ講習」に早変わりした。
しかし、第4回講演会で行われた「リーダーシップ講習」の続編とあって、参加者からは突っ込んだ活発な討議が行われた。
以下に議論の要点を示す。

  • フォロアーの育成は、自律できる素養を持つことが前提のはず。元々素養がないと判明したら、早めに育成を諦め転職、リストラすべき。

  • よくできる学校では、教師が細かく指導しなくても生徒は自分でよく勉強するし、励ます必要もない。逆に、程度の低い学校では教材を沢山作って与えねばならず、教師の負担は大きい。S.L.理論はよく当てはまる。

  • 点数になることはよく勉強するが、そうでない雑談には耳を傾けずに自分で他の勉強をし始める。点数にならなくても、社会的に意義のある勉強材料は幾らでもあるのに残念だ。昔は、教師の雑談には興味を持って聞き入ったものだ。課題は、点数になることを勉強することと、点数にならないことを勉強すること、の2個あると考えるべきである→点数偏重の弊害をよく理解している企業は沢山ある。「氷が溶けたら何になるか?」。水になると答えた受験生は落し、「春になる」、と答えるユニークさを求める企業が増えてきたのはその現れだ。

  • ホリエモン、村上など新しいリーダー行動は、S.L.だけでは説明できないのではないか。彼らが部下、顧客に対してとるリーダー行動は、S.L.が当てはまるかも知れないが、それだけでなく新しいことに対する挑戦的取り組みについては、創造的リーダーシップ論が当てはまる。今後この分野は重要さを増すであろう。

  • トップは常にオールマイティーとは限らない。トップが上から高圧的に指示するのではなく、部下の抱える問題点を拾い出して部下の能力を引き出すサーバント・リーダー論が台頭してきた。権威者アージリスは、「リーダーが強過ぎると、部下は退けてしまい消極的になる。リーダーは強すぎてはいけない」と警告する。

  • 学校でも職場でも何かを教えることは、不可能あるいは非常に困難になってきた(PC操作など、教師より生徒のほうが上手。知識の寿命がドンドン短くなりつつある)。教えるのではなく、能力を引き出す教育が望まれている。北欧の小国では、既にこの取り組みが成されている。

  • S.L.は、集団、個人いずれも対象にする。家庭内でも当然適用できる。

  • ケーススタディー(父親が盲腸手術した息子が、指示を守らずにカツ丼を食って余病併発して留年)は、法律的には医者(父親)の過失とはならないであろう。ただし、我が子を留年させてしまった点で、父親としては失敗である。


講演会レジメ

講師と議論百出