マイスターネット

「眠れる知財」を掘り起こすNPO法人

第76回講演会

 

「第5世代: その進化と再生」

 

開催: 2012年11月17日 10:00~13:00

 

先ず、「第5世代スパコンは何を目指すか?」について山本講師が軽く復習した。その後、21世紀になって凋落の一途をたどってきたスパコン、テレビ、デジカメ、ケータイについていろいろな側面から議論し、再生の糸口を見つけようと活発な討議を行った。

  1. 国家と政治の力
    • 半導体などの製造業の凋落は、技術よりも政治に大きな原因がある。
    • 政治家は国家目標を定め、システマティックに重点投資を行うことが重要で、折角培った技術者をリストラして海外に技術放出しないようしなければならない。
    • 為替の安定化にも、積極的に取り組まなければならない。円高ウオン安の傾向は、2007年―2009年の間に40%にも達した。これでは、競争にならない。
    • 結局は、政治家を選ぶ有権者に大きな責任がある。教養(リベラルアーツ)を高める教育の向上が求められる。
  2. 女性の社会進出
    • ラガードIMF専務理事が指摘するように、GDPを増やすには日本は女性の社会進出を図る政策を取らなければならない。
    • 女性が社会進出すると、男性の家庭への関わりが増え、育児休暇をとるなど職場から解放される時間が増える。この結果、男性も広く勉強する機会を得て視野が開け、新たな挑戦を行うバネとなる。
    • ワークシェアリングすると、一人当たりの収入は減っても、QOLを高めるなど金に代えられないメリットが得られる。
    • インドネシアでは女性も大学で学ぶ者が多く、社会進出が進み、官僚や企業でも女性が偉くなっている。その背景には、安価な女中の存在もある。
    • 未来学者林雄二郎によれば、社会は脆弱性(Vulnerability)に向かう。昔、八百屋や魚屋は亭主が仕入れ、奥さんが店番をして子供がその手伝いをする、という具合に女性も立派に働いていた。ところが現代は、亭主がサラリーマンになって2時間かけて通勤するようになると、奥さん子供から仕事が奪われる。そこで、もし亭主がリストラされると、一家は路頭に迷うという脆弱な社会構造になってしまった。女性の社会進出、パパ・ママ・ショップという仕事の形態が必要になってきた。
  3. 企業経営
    • 15年以上も前にドラッカーは、2010年までに日本は製造業従事者を1/3にすべきだと警告した。ところが、経営者は目標を持って計画的に減少することなく、赤字になった結果致し方なくリストラで減員した。希望退職者を募ると、他で活躍する自信のある有能な人間から退職し、自信のない者が残ってしまった。目先の現象への対応ではなく、将来を見据えた経営哲学を持たねばならない。
    • 日本の物作り産業の後退要因は、ブルーカラーよりむしろホワイトカラーの生産性の低さにあることは、OECD調査からも明らかである。今求められていることは、「どうすれば作れるか」という技術力ではなく、「何を作るべきか」というマーケッティング力である。
    • 経営規模の拡大より、成長率の向上が重要になってきた。
    • 若者は、著名な会社で働く名誉より、自分が納得し感動できる仕事を求めるようになった。若者に夢と希望を与えられる企業体質が求められる。
    • 「社会問題は市場のニーズである」、という認識を持つ社会起業家やNPOの活動に期待が集まる。
  4. 第6次産業
    • 食糧、エネルギーの自給率を高め、自然環境整備をするためには、第1次+ 第2次 + 第3次 = 第6次は重要である。
    • 工業先進国だったドイツは、現在は自動車産業より多くの雇用を林業が生んでいるので、見習うべきだ。
  5. グローバル化
    • アフリカやインドネシアを訪問すると、中韓の華々しい広告は目にするが、日本のものは影を潜めており国民として残念だ。
    • 日本は内向き指向から、もっと外向的になるべきである。近隣の反日国家より、南方の親日国家との交流にもっと力を入れていく方が先決である。
    • 中学生の英語力は、国際機関の調査によれば、アジアでは北朝鮮の一つ上、アジアで下から2番という低さである。ネパールなど非英語圏でもかなり英語を使っている。
  6. 文化・伝統
    • インドネシアでは、「アリサン」と呼ばれる非公式のグループ活動が盛んで、女性も活発に異業種交流を通じて情報交換を行い社会参画している。日本でも、昔はこれと同様の「無尽」があった。古いしきたりには長い歴史で培われてきた智恵が込められているので、見直すべき点が沢山ある。
    • 核家族が進展し、都会ではマンション生活など、地域社会から隔絶した生活が進んできた。平素の近所つきあい、助け合いや神社仏閣に伝わる文化・伝統行事への参加も少なくなった。このように地域社会との結びつきの精神が希薄になると、災害時の対応に問題が露呈する。家庭や地域との「絆」の重要性を見直さなければならない。
    • グローバル化の進展と共に、国や社会のidentityが極めて重要になり、文化・伝統の重要性はますます増していく。
    • 英国は、かって7つの海と多くの植民地を支配し隆盛を極めてきたが、すべての植民地を解放せざるを得なくなった。それでも、CityはWall Streetと並んで世界の金融の中心を担っている。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と言われるとおり、英国はじめ欧州の歴史から学ぶことは沢山ある。
 
 

    講演会レジメ

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News Letter

2021年の講演会テーマ

  • 今年、私たちのマイスターネットは創立15周年を迎えました。
     
  • 今までの講演では、各人の専門知識・技能を生かした発表をすることにより、社会への貢献を目指してきました。
  • そして今年、コロナウィルスが流行しても、1回の休会だけで、講演活動を続けてきました。
  • しかし、今回のコロナウィルス流行が、私たちの生活や社会に大きな影響・変化を起こそうとしているのではないかと感じるようになりました。
     
  • そこで、来年1月からは、「新型コロナを考える」をテーマにして、新型コロナが与えた影響、社会がどう変わったか、そして私たちはどのように対応していくべきかを考える講演会にして行こうと考えています。
  • 私たちの知識・経験を生かして、一歩進んで、新型コロナへの対応を機に、その解決を図り、よりよい社会を築く方策を考えていく講演会にして行きたいと考えています。
  • 皆様の今まで以上のご支援をよろしくお願いします。
     

文教大学講演会

NPOマイスターネットでは、大学とのコラボを目指していますが、過日、文教大学からリーダーシップに関する講演依頼がありましたので、下記の通り、同大学の情報学部の大学生を相手に講演しました。

 

テーマ:ソーシャル・マーケティング、大学から社会へ
~問われるリーダーシップとは~

日時:平成24年12月10日(月)13:20-14:50

場所:文教大学湘南校舎(茅ヶ崎)

レジメ:こちらです

 

講演後、何人かの学生から活発な質問があり、学生の関心の高さを実感しました。

今後も、このような大学とのコラボの機会を設けていきたいと思います。

講演会「リーダーシップ入門」

本NPO理事長の橋本氏が精力的に講演会を行っている。

去る11月18日にイーテクノ株式会社で企業向けリーダーシップ講演会を行い、コミュニケーションの重要性とリーダーシップのあり方について説いた。

講演内容はこちらです。

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インドネシアから  頑張れえええええ 日本!

アイコア社の日本語指導をした時のフェルディカさんから東日本大震災の復興激励のメールが、3月末に届きました。

私はインドネシア語の勉強をお休みしていますが、「楽しいインドネシア語」の講座の皆さんに資料としてお渡しました。そしたら石橋さんが訳をしてくれたので、一緒にご紹介します。

インドネシア人の優しさ、彼の真摯な気持ちが伝わってきますね。                         (赤井記) 

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