第127回講演会
明治 大正 昭和 洋装化の歩み
ーその社会風俗文化的背景ー
- 開催: 2017年3月18日(土) 14:00~17:00
- 講師: 原 弘之輔
多くの写真、図を参考に、和装から洋装への変化が社会の動向と関連付けて論じられた。服装は実用性、社会性、装飾性などの側面をもつ。形式としては、前開き、巻き型、貫頭型、筒型の4種がある。
洋服が日本で本格的に着られるようになったのは戦後である。
明治には、巡査などの制服、鹿鳴館時代のもの、など洋服は一部にはあった。明治末期にミシンが輸入された。
大正ではモガ、モボによる洋装化があった。関東大震災後に簡単服、アッパッパなどができた。大正から昭和の初期に洋裁教室が流行した。
戦中は国民服、標準服、モンペなどがあった。
戦後は洋服へと潮流が変わった。
洋裁教室も増え、洋装雑誌もでき、ミシンが普及し昭和30年には普及率75%に達し、家庭で 自家用に作るのと内職としての洋裁とが盛んになった。昭和50年代からは既製服が普及した。
時代により、ロングスカート、ミニスカートなどファッションの流行があったが、やがて日本人デザイナーのパリコレなどでの活躍も見られるようになった。
講師は該博な知識を生かし、さまざまな興味深いトピックスを提示した。
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