第129回講演会
正しいデータを得るために
- 開催: 2017年5月27日 16:00~19:00
- 講師: 占部 浩一
講師は正しい議論の進め方に関心を持っているが、その関連事項として、議論に使用するデータについても考えた。
議論には正しいデータが必要だが、いつも得られるとは限らない。その時に、データが不十分なので正しい議論はできない、として議論を打ち切るのも一つの方法である。しかし、正しいデータを得る方法を考えるのも、将来の議論のためには有用である。
例えば、選挙の際に、議員がこれまでどんな行動をし業績を挙げてきたかが分からなければ、再選させていいのかどうかの判断ができないのだが、各議員についてデータを集めるのは個人の手にはあまる。そういうことを行う組織が必要である。
基本的には、各個人が議論に使われているデータの真実性を確認しようという心構えをもつことが大切である。正当な理由もなく正しいデータを出すことを拒まれた時には、怒りを示すことが必要である。
データが隠蔽、歪曲されている場合には正しいデータを提出するよう圧力をかける風潮、法律があるといい。内部告発などからデータを収集することも必要である。
また、入手したデータの正しさを吟味することも必要である。
データを集めるのは個人の手にあまることが多い。また、データのもつ意味、使い方などについては専門家の解説がないとよくわからない場合がある。
広い分野についてのデータの収集、解説、広報などを行う専門機関をつくるのが望ましい。
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