第135回講演会

 

戦後の日本経済復興

 

  • 開催: 2017年11月18日(土) 15:00~18:00
  • 講師: 大和田 哲郎

 

 

 

講師の体調が悪くなり、残念ながらレジメをベースに議論を行ったが、色々に話題が展開し盛り上がった。

講師の論点は以下である。

  • 池田勇人の「所得倍増論」は、製品値上げをせずに所得倍増するのが目標だった。企業は製造現場・事務部門を含めた全社的な生産性向上運動を展開し、10年の目標を7~8年で達成した。
     
  • さらにデミング博士の品質管理理論を取り入れ、現場の品質改善活動を展開し、日本の高品質を世界中から認められるようになった。
     
  • 要するに、「モノ作りは人」であり、労使間の富の分配の適正化、労使協調、愛社精神、終身雇用制等により、日本のブルーカラーを大事にすることが重要である。
     

 

これに対し出てきた主要な議論を以下に示す。

  • 日本は品質の高い国なのに、最近品質面での問題が多い。
    ⇒車の検査の問題は検査書類への押印の資格の問題であって、車そのものの品質が低下したという訳ではない。検査の資格を求める制度自体の有効性を議論すべきではないか。
     
  • ISO9000等の国際的な品質規格では、膨大な量の品質活動の書類を求めていて、生産性を下げている面もある。
    ⇒ルールだからと言って無批判に踏襲しようとするのは問題だ。当事者が当事者意識を持って常にルールを見直し改善していく努力も必要である。
     
  • 昔は一日の帳尻が一円でも合わないと、大騒ぎして夜遅くまで調査をしていた。
    ⇒海外ではある一定範囲に収まっていれば、不一致であっても拘らない。そういう許容性も必要ではないか。
     
  • 今の家電製品では5年程度で買い替える場合が大半なのに、何十年も故障しない超長寿命の半導体を製造しようとして失敗した。
    ⇒マーケットを見た製品の信頼度設計が重要である。
     
  • サービス分野でも同じで、「お客様は神様」ということで、何でもベストでサービスする。
    ⇒付加的で高度なサービスはオプション価格として反映するなど、サービス価値を意識すべきだ。
     

 

 

 レジメ