第150回講演会
- 日時 2019年2月23日(土) 10:00~13:00
- 講師 井上 弐喜
これまで羨望であった長寿も、今日の社会情勢では必ずしも目出度いとは言い難い。本人にとっても、家族や社会にとっても難しい問題が山積しているため、詳しく調べて考えるほど暗くなる。
無理した延命は不幸を招くため、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning :ACP)という、患者本人と家族が医療者や介護提供者などとあらかじめ、意思決定能力が低下する場合に備えて、今後の医療や介護について話し合うプロセスが用意されているが、今後ますます利用されるのではないか。
高齢者は消極的にならずに、もっと稼ぐ、持てる技術や経験を生かす、モノづくりの現場でいつまでも頑張ってもらいたい、そうすれば嫌老社会を賢老社会に変えられる(五木寛之)という、考えも紹介された。
この会でも、80を過ぎても毎日野菜つくりに精を出したり、米寿を過ぎても伊豆に土地を求めてマンゴー栽培を計画するなど意気軒高なシニアがいることは心強い。
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