第157回講演会
- 日時 2019年9月28日(土) 14:00~17:00
- 講師 志柿 俊朗
講師ご自身、多くの国で仕事をされ、本職の植物学の研究に留まらず、自然環境保護、バイオを使った養殖ビジネスの立ち上げと、正に多様性を地で行く活躍をされていて、おもしろい講演となった。
- 地球には多様な生物が生息していて、過去5回も大氷河で覆われたり、生物が絶滅の危機に瀕したりしたこともあるが、そういった環境の変化に適合できた生物が生き残り繁栄してきた。逆に1種類の生物だけが繁殖すると、危機に対応できず絶滅する危険が高くなる。
- 私たちの社会も同じで、性別・人種等々の多様性のある社会は環境の変化に対して強く、成長が維持される。しかし効率重視でぜい肉を落として生産性を追求すると、バブル崩壊のような想定外の変化に対応できなくなる。
- 平成の停滞は、自然災害に対する想定外という多様性への配慮が欠け、昭和の効率重視で均質になった成功体験に自信過剰になったせいではないかという。
- 日本人は元々万葉の時代以降、海外の多くの文化を取り入れ多様性を利用してきた。「三人寄れば文殊の知恵」で多様性を生かし想定外をなくす努力をすれば復活できるのではないかと説く。
- そしてこれからは東京一極集中を避けて、農業を活性化し、地方を豊かにする時代になるべきと提言されていて、寒川町議に立候補するなどの挑戦を続けている。
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