第160回講演会
- 日時 2019年12月21日(土) 14:00~17:00
- 講師 赤井 喜久枝、 永田 典子
マララとグレタ。共に16才の少女が国連で演説をしたという驚き。
「どうせゴーストライターが書いたんだろう」と思っていたが、実際にビデオの演説を聞くとそれは邪推と分かる。きれいな英語、そしてそれ以上に堂々と何百人もの聴衆を前に演説する力。
そこに能力ある若者を見つけ、エリートとして育てる英語圏国家の底力を見た気がする。
大学入試の進め方で混迷を深めている日本とは大違いだ。
講演では彼女たちの育った環境の説明を受け、そして演説ビデオを聴いた。
マララ・ユスフザイ
- パキスタン北部の女子中学を経営する父親の下で育ったが、小学生の頃タリバンの支配下で女性の教育を受ける権利を奪われ迫害され、その惨状を仮名のペンネームでブログに投稿。英国メディアに注目されるようになる。
- 2012年(15才)に下校途中のバスでタリバンに狙われ頭部に銃弾を受ける。病院を転々とし4回目に英国で大手術を受けて2年半後に退院。
- 2013年(16才)に国連で演説。翌年ノーベル平和賞を受賞
グレタ・トウーンベリ
- スウェーデンの俳優の父とオペラ歌手の母の下で育つが、11才の時に授業で大量のゴミに関する映画を見て、拒食症・自閉症を患う。
- 2017年には環境問題に興味を持ち、反環境的な飛行機での移動に反対し、EVやヨットで旅行。2018年に国会議事堂前で気候のためのストライキを決行、一躍有名になる。
- 2019年(16才)に国連の温暖化対策サミットで演説、さらにスペインのCOP25他でも積極的に演説。気候変動運動の旗手となる。
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