第173回講演会

 

コロナ禍と進化
  • 日時 2021年3月20日(土) 14:00~17:00
  • 場所 テレビ会議
  • 講師 橋本 壽之

 

 地球はこれまで様々な災害に見舞われてきたが、そのたびに生物は進化を遂げてきた。このたびのコロナでも、それを契機に人間は進化できるだろうかという問いかけを行った講演であった。

 生物学的な進化(変化)という点では、薬剤開発と耐性菌の発生のいたちごっこの話はあったが、人間に関しては、生物学的進化というより社会的進歩についての話になった。

 村上和雄の言によれば、人間の遺伝子の三十億の遺伝情報は誰でも同じで、人間の能力の差はどの遺伝子がオンになっているかオフになっているか、その組み合わせの差に過ぎない。理想はいい遺伝子をオンにして悪い遺伝子をオフにすることである。その秘訣は物事を良い方に考えるプラス思考にある。また、過酷な状況で遺伝子がオンになる。それをこのコロナ禍に際して生かそうということであった。

 ニュートンが、ペストの大流行で故郷に戻っていた間に三大業績を生み出したように、われわれもコロナで封鎖されている期間をうまく生かせないか。

 危機に際しては凡庸な発想を逸脱した施策が功を奏することがあり、全体主義の国の方が効率的な策を講じたりする。

 便々として茹でガエルシンドロームに陥るより、後進状態から一気に最先端へ飛び移るリープフロッグ現象の実現を目指すべきである。

 老人はお荷物となる面もあるが、お宝的な要素もある。若い人との交流により社会を変えることもできる。学生を集め論文コンテストを行って、賞金を出したりする案も考えられる。

 

レジメ