第182回講演会
- 日時 2021年12月18日(土) 13:00~15:00
- 場所 藤沢市市民活動推進センター
- 講師 志柿 俊朗
2020年春からのコロナウイルスの流行により、海外からの観光客もほとんどいなくなり、日本人の海外旅行も難しくなった。
これを機に、講演者は種々のデータをもとにコロナ終息後の観光がどうなるかについて考察した。
2020年において、 国際観光客は3億9400万人(前年比73.1%減)、訪日外国人旅行客数は412万人(前年比87.1%減)、出国日本人数は317.4%(前年比84.2%減)。
日本人国内宿泊旅行人数は延べ1億6070万人(前年比48.4%減)、日帰り旅行人数は延べ1億3271万人(前年比51.8%減)、国内旅行消費額は10.0兆円(前年比54.5%減)であった。
国内旅行での観光トレンドの変化として、
- 近隣地域内での観光(マイクロツーリズム)の割合が増加
- 同行者では友人が減少し、夫婦・パートナーが増加
- 宿泊数は短くなる傾向
- 団体旅行が減少し個人旅行が増加
が見られる。
観光庁は(余暇を楽しみつつ仕事を行う)ワーケーションを推進している。
観光地でもコンテンツに工夫をこらし、滞在型観光、修学旅行、分散型旅行、オンラインツアーなどを提案している。各地での様々な取り組みが紹介された。
新しいファーストエアラインズ、バーチャル・ジャパン・プラットフォーム、スーパービジネス・ミニスウイートなどの試みも紹介された。
コロナ後の観光の姿の予測は難しいが、単なる物見遊山ではなく、自己を高めるための観光という質的変化は確実に生じると思われる。
![]() |