第190回講演会
- 日時 2022年8月27日(土) 13:30~16:30
- 場所 茅ケ崎市高砂コミュニティセンター
- 講師 山本 利昭
<講演概要>
PLAN75は倍賞千恵子主演の映画で、カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門に入賞した作品で、現在各地の映画館で上映中です。
皆さんに観賞戴いたうえで、次回例会で議論したいと思います。
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第20回講演会
開催: 2007年10月27日 15:00~18:00
講師: 橋本 壽之
今回は、講師がリーダーシップ研究大学院博士課程で勉強してきた、企業倫理に関するレポート6編をもとに講演を行ったので、圧巻であった。
更には、企業の現場でリーダーシップ教育やCSR(Corporate Social Responsibility)活動で活躍されている方が2名も参加され、熱のこもった議論が展開されて、非常に有意義であった。
- 欧米では1950年ごろから企業倫理の重要性の認識が高まり、60年代末には「企業倫理」という概念が誕生したそうである。
今では社内倫理の確立は単なる悪評への対応だけでなく、「社会貢献は社員のモラルアップに繋がる」と積極的に取り組むようになってきている。
そして、企業への投資基準として企業の倫理性を判断材料にしたり、リーバイ・ストラウス社のように企業倫理の低い国には工場進出しないといった判断をする企業も出てきている。 - 倫理的な問題は、最初は軽い気持ちや甘えで発生し、それが習慣化し、企業体質を蝕むようになってしまう場合が多い。
よって一回の教育で完了というわけには行かず、何度も何度も繰り返し教育・啓発を行っていく必要がある。 - 日本の大企業では、企業の倫理教育、環境改善、社会貢献に関する活動を毎年CSR報告書として公表する取り組みが、数年前頃から活発に行われるようになってきている。問題は中小企業の取り組み活性化である。
- 企業のセキュリティという点でも、個人の倫理に頼りきることはできず、電子ファイルの社外持ち出しを厳しく規制するようになってきている。
- 外国では自分のために悪いことをする人が多いが、日本では会社のために行うことが多い。このため会社としてもそういう人を懲戒解雇しても裏で収入保証等の面倒を見ていることが多く、問題の根絶が難しいことが多い。
また、過重残業などは本人自体が申告することは殆どないので、問題が深刻になることが多い。 - 日本は実態では企業倫理に関する取り組みは進んでいるようであるが、ドキュメント化・体系化し、外に向かって公表していくという活動が乏しい。
一般的に、日本文化は奥ゆかしく、外部に発表することを遠慮しがちである。例えば、講師が研究している一分野であるアブラハム・マズローはアメリカ人であるが、その著書の日本語訳の前書きで、「自分の研究は日本文化の勉強に負うところが大である。そしてその成果が日本語訳され日本の読者に読んでもらえることは、日本に恩返しができてうれしい」と述べているほどであり、日本の今後の取り組みの方向性を示唆するものと言える。 - 一般の企業は最近企業倫理に関する活動をいろいろ展開しているが、日本のマスコミの倫理性については、「やらせ」等の問題がある。外国の新聞のように、論文型の署名記事の増加が望まれる。
講演会レジメ
倫理の社会的受容の広がり
倫理的問題の発生メカニズム
倫理的問題の摘発・解決メカニズム
倫理は得になる
マスコミの倫理性
リーダーシップと倫理:まとめ
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日頃の研究成果を雄弁に語る講師 | 新しい参加者も入って熱のこもった議論が進む | 新しい参加者と一緒にパチリ |
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