第197回講演会
- 日時 2023年3月25日(土) 13:30~16:30
- 場所 茅ケ崎市高砂コミュニティセンター 会議室1
<プログラム>
- ①講演会
- 難問
湘南から日本を変える! - 講師:橋本 壽之
- 難問
- ②考える読書会
- 橘 玲(たちばな あきら)著『もっと言ってはいけない』
- MC:原田 啓二
第191回講演会
ーウクライナについてー 調べてみました
- 日時 2022年9月24日(土) 15:00~18:00
- 場所 藤沢市市民活動推進センター
- 講師 永田 典子
- 始めに
ウクライナのB.C.1500から現代にいたるまでの歴史に関する講演です。ウクライナとロシアの現在の戦争が始まるまでは、日本人の多くはウクライナに無関心だったと思います。
しかし最近では、我々日本人も、ウクライナの情報をテレビなどで知りつつありますが、歴史的に整理された形で知る機会はありませんでした。そういう意味では時機を得た貴重な講演であり、大変有意義だったと思うとともに、永田さんの緻密な情報整理に感心しました。
- 講演の概要
紀元前の「スキタイ&ギリシャ時代」から「第2次世界大戦」後に至るまでの歴史の詳細の説明がありました。
ウクライナはモンゴル,リトアニア、ポーランド・ハンガリー、ルーマニア、チェコスロバキア、ドイツ、ロシア、ソヴィエトなどに侵略を受け続けた国であると同時に、どの国にも侵略を行わなかった国です。またウクライナは穀倉地帯であるにも関わらず、ソヴィエト政権による愚策により3度の飢饉を経験しており、2度目の飢饉では394万人もの犠牲者が出たとも言われています。
ウクライナは1991年のソ連崩壊の年に初めて独立国家になりましたが、独立後も苦難の道が続いており、他国に干渉されない真の独立国になる日はいつ訪れるのであろうか。
- 問題点
地政学的に不利な状況におかれた弱小国家が、独立国として主権を維持し続けることは大変困難が伴います。常に強権国家の顔色を見ながら国家運営を行わないと、逆鱗に触れて侵略を受ける危険性があるからです。
国家主権の維持には、少なくとも外国からの干渉を排除できる力が必要であります。そのためには経済的自立と軍事力が必要だと思いますが、ウクライナは軍事力が弱いイメージをロシアに与えていました。
またウクライナのような大陸国家は地政学的に、戦争が勃発しやすい傾向があります。
- 意見
- 日本は中国、ロシアの強権国家に囲まれており、さらに核を保有している北朝鮮の近くにありますが、米国の傘の下で保護されているのが実情です。
- ドイツと同じように米国からの核シェアが必要になるかも知れません。
- 核を持たないで生き残る方法も考えなければいけません。
暗殺部隊なども必要になるかも知れません。 - 情報戦などを強化する必要があります。
ハッカーに攻撃されたら、倍返しで反撃できる能力を持つ必要があります。 - 人類は戦争の歴史です。ホモサピエンスである我々は、常に利益を得ようと自国領土の拡大を図ってきましたが、この欲求こそが今日の人類の繁栄を築いてきたのかも知れません。そういう意味では、戦争は人類の宿命なのかも知れません。
- ロシアによる非道な行動の背景には、中間層が少ない事があるからではないか? 階級社会。
- ロシア人、一人ひとりは、まともな人が多いにも関わらず、国家となると非常に横暴になっています。
- 強圧政治下では個人の意思を表明することは難しい。
- 日本人の多くは現代史を学んでいない。日本史の授業では土器などの古代史から始まりますが、現代史は時間切れで授業を受ける機会がほとんどありません。政治的理由から避けているのかも知れませんが。
- 日本は、敗戦の反省をしないことが問題です。
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