第197回講演会
- 日時 2023年3月25日(土) 13:30~16:30
- 場所 茅ケ崎市高砂コミュニティセンター 会議室1
<プログラム>
- ①講演会
- 難問
湘南から日本を変える! - 講師:橋本 壽之
- 難問
- ②考える読書会
- 橘 玲(たちばな あきら)著『もっと言ってはいけない』
- MC:原田 啓二
第189講演会
- 日時 2022年8月27日(土) 13:30~16:30
- 場所 茅ケ崎市高砂コミュニティセンター
- 講師 山本 利昭
現在話題の‘映画「PLAN75」を観て、社会の在り方を語り合おう’、と題された今回の講演会。最初に映画の予告編を観て、高齢化社会の問題点について講師から説明があり、重いテーマながら冷静に議論がなされ、参加者から様々な意見が出されて実り多い講演会となった。
- 映画「PLAN75」の粗筋―
- 少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。超高齢化問題の解決策として、75歳以上の高齢者に自らの最期を選ぶ権利を認め支援する制度が国会で可決する。映画の主人公78歳の角谷ミチは、ホテルの客室清掃の仕事をしていたが、同僚が勤務中に倒れたのを機に退職を言い渡され、終の住処と思っていた団地も取り壊しが決まり、ミチは仕事も住まいも失うことになった。そしてついに<プラン75>を申請することになり…。
- PLAN75が投げかけた問題。
- 倫理性―安楽死。尊厳死。
- 尊厳死―マズローの欲求5段階説。フランクルの態度価値説。
- 宗教的視点で見るとー「恨」「諦」「悟」「足」
- 日本の債務残高―歳入108兆円。歳出36兆円(社会保障)31兆円(その他一般) 16兆円(地方交付税)24兆円(国債)債務残高計2000兆円?
- 復活のための債務削減策―プライマリーバランス達成。インフレによる債務の減価。 消費税増税(10%→30%)。社会保障費の抜本的削減。
- 介護経費の削減案―フィリピン、インドネシアに高齢者介護施設建設。
- 虐待死―相模原市の知的障碍者施設での殺傷事件等。老々介護の厳しい現実。
- 生き方の多様化―子供中心の家族社会。共働きの常態化。子供を産まない権利、生き方。
- 行き過ぎた社会―新自由主義資本主義。技術の先鋭化。留学熱の冷却。 行き過ぎた個人主義から柔らかい個人主義へ
- 意見
- 手厚い医療の問題。過剰な延命処置等により生かすことが目的化。病院経営、医療のビジネス化。医療に依存せず本人の努力により健康維持を図ることも大切。
- 単身の高齢者が働かざるを得ない現実もある。経済的ゆとりのなさで生きていけない余裕のない社会でもある。
- 生活保護の水準で生きることは楽しくないのか。幸せの基準は環境によって変化する。 相対的貧困。
- フランクルの様に他者に分かち与えることによって生きる力を得られることもある。
- 格差社会など課題の多い資本主義社会はベストではないが、変わるものがない。
- 人生100年時代が喧伝される、もう一方で働けない、お金のない高齢者は世の中から 退出を迫られるという理不尽。存在するだけで価値ある生を最後まで全う出来る社会 を、維持する努力を英知を集めて続けていきたい。
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